ナン)” の例文
其がナンと、此世の惡心も何もかも、忘れ果てゝ清々スガヽヽしい心になりながら、唯そればかりの一念が、殘つて居ると、申します。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
抑〻ソモソモ天命ヲサカシマトス者ニアラズシテ ナンゾヤ スナワチ 天ニ代ッテ吾等ノ道ヲ行ワントスル所以ユエンナリ シソレ 盧俊儀ト石秀ノ二人ヲユエナク断刑ダンケイショサバ 梁山泊リョウザンパク数万ノ天兵ハ タチドコロニ北京ヲ焼キ払ワン ツ悪吏ノ一人タリトモ 鬼籍キセキ黒簿コクボヨリノゾキ ソノ命ヲ助ケオクコト無カラン
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其がナンと、此世の惡心も何もかも、忘れ果てゝ清々スガヽヽしい心になりながら、唯そればかりの一念が、殘つて居る、と申します。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其がナンと、此世の悪心も何もかも、忘れ果てゝ清々スガスガしい心になりながら、唯そればかりの一念が、残つて居る、と申します。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)