何歳なんさい)” の例文
見られ下谷山崎町家持五兵衞せがれ五郎藏其方とし何歳なんさいになるやまたさいはあるかと尋ねらるゝに五郎藏はひよくりと天窓あたまあげじろ/\四邊あたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其様そんな貴方あなた劇剤げきざい分度外ぶんどぐわいにおいれになりましてはえらことになりませう。殿「ナニよろしい、心配しんぱいをするな、安心してすぐ此場このばめ、さア/\今度こんど其方そのはうてやらう、何歳なんさいぢや。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「なに子供じゃないと、では何歳なんさいじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この四郎右衞門は當年たうねん六十五歳の老人らうじんなり夫を是より三十五年のあひだ殘金ざんきん勘定かんぢやうかゝらばこれ何歳なんさいに至るぞや大岡殿おほをかどの仁心じんしんおもふべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
右の通り書留かきとめ之有るにき越前守殿吉兵衞に向はれ其方むすめ島は當年何歳なんさいに成やと問るゝに吉兵衞ヘイ同人どうにんは當年廿一歳に相成ますと申ければ越前守殿しからば同人左のまゆの方に古疵ふるきずあとはなかりしやと申さるゝを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)