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ぶつだ
ふりがな文庫
“
仏陀
(
ぶつだ
)” の例文
例えば
仏陀
(
ぶつだ
)
の幽玄な哲学は、一切の価値を否定することに於て、逆に価値の最高のもの(
涅槃
(
ねはん
)
)を主張している。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
しかし
仏陀
(
ぶつだ
)
と菩薩像の深さは、飛鳥
白鳳
(
はくほう
)
天平前期において世界に冠絶すると考えないわけにゆかないのである。彫刻という観念では律しられないのである。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
お前の先祖は
仏陀
(
ぶつだ
)
御在世
(
ございせい
)
の時分、きつとガンヂス
河
(
がは
)
の
燈心草
(
とうしんぐさ
)
の中で、昼寝か何かしてゐたのだ。
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
巴豆
(
はづ
)
といひ
附子
(
ぶし
)
といふも皆是薬、
障礙
(
しやうげ
)
の
悪神
(
あくじん
)
毘那耶迦
(
びなやか
)
も本地は
即
(
すなはち
)
毘盧沙那如来
(
びるしやなによらい
)
、此故に
耆婆
(
きば
)
眼
(
まなこ
)
を開けば尽大地の草木、
保命
(
ほうみやう
)
の霊薬ならぬも無く、
仏陀
(
ぶつだ
)
教を垂るれば
遍虚空
(
へんこくう
)
の
鬼刹
(
きせつ
)
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
まして東洋の静かな血が通い、
仏陀
(
ぶつだ
)
の教えによって育てられた心には他の生活が如何に無常に思えたであろう。貴方がたは静かな森の中や、人里の
稀
(
まれ
)
な山深くに心の寺院を建てた。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
彼等は
全宇宙
(
ぜんうちゅう
)
を
吾有
(
わがもの
)
にしなければ満足せぬ。
寧
(
むしろ
)
吾を全宇宙に与えなければ満足せぬ。其一切を獲ん為には、有てる一切を
捨
(
す
)
てゝ了う位は何でもない。耶蘇も
仏陀
(
ぶつだ
)
も斯恐ろしい人達である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
譬
(
たと
)
へば、
仏陀
(
ぶつだ
)
、
無憂樹
(
むゆうじゆ
)
の
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
彼らは我々のように無遠慮な批評がましい観察などしなかったにちがいない。合掌のあいまに、彼らもまた
仏陀
(
ぶつだ
)
のごとく半眼にひらいて陶酔したのではなかろうか。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
そしてもしこの意味なら、此処に「貴族的」と言う言葉は、
耶蘇
(
ヤソ
)
にも、
仏陀
(
ぶつだ
)
にも、トルストイにも、一切の義人と生活者に共通し、その人格的本質の特色になるだろう。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
あの古代のパンの神に似たアナトオル・フランスのユウトピア(「白い石の上で」)さへ
仏陀
(
ぶつだ
)
の夢みた
寂光土
(
じやくくわうど
)
ではない。
生老
(
しやうらう
)
病死は哀別離苦と共に必ず僕等を苦しめるであらう。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これが頽廃した文明から逃れんとした一ヨーロッパ人が、東洋の孤島で夢みた
涅槃
(
ねはん
)
だったのである。そしてゴーガンは
奇
(
く
)
しくも
仏陀
(
ぶつだ
)
の
教
(
おしえ
)
をひそかに
憧
(
あこが
)
れているのである。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
「東方の人」はこの「衛生学」を大抵
涅槃
(
ねはん
)
の上に立てようとした。老子は時々
無何有
(
むかいう
)
の郷に
仏陀
(
ぶつだ
)
と挨拶をかはせてゐる。しかし我々は皮膚の色のやうにはつきりと東西を
分
(
わか
)
つてゐない。
西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“仏陀”の解説
仏陀(佛陀、ぶつだ、ぶっだ、sa: बुद्ध、Buddha(ブッダ))は、仏(ぶつ)やほとけとも称され、悟りの最高位「仏の悟り」を開いた人を指す。歴史的には実在した釈迦を意味する。
(出典:Wikipedia)
仏
常用漢字
小5
部首:⼈
4画
陀
漢検準1級
部首:⾩
8画
“仏陀”で始まる語句
仏陀寺
仏陀世尊
仏陀伽耶
仏陀波利
仏陀迦耶