“二錢(にせん)” の例文
新字:二銭
土瓶形(どびんがた)、香爐形(かうろがた)、洋人(やうじん)が百圓宛(ひやくえんづゝ)で買(か)つたらうか。恐(おそ)らく今頃(いまごろ)は、あの男(をとこ)に、十箇(とを)二錢(にせん)五厘(りん)で賣(う)つた方(はう)が好(よ)かつたと、後悔(こうくわい)をして居(ゐ)るであらうよ。
……どうも平民(へいみん)は、すぐに勘定(かんぢやう)にこだはるやうでお恥(はづ)かしいけれども、何事(なにごと)も此(こ)の方(はう)が早分(はやわか)りがする。……豆府(とうふ)一挺(いつちやう)の値(ね)が、五厘(ごりん)から八厘(はちりん)、一錢(いつせん)、乃至(ないし)二錢(にせん)の頃(ころ)の事(こと)である。……食(く)つたな! 何(ど)うも。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)