亂心らんしん)” の例文
新字:乱心
知ぬとは扨々さて/\可笑や/\と笑ひ狂ふにぞ越前守殿も有べし當人たうにんは如何にも亂心らんしんていゆゑ入牢申付ると云渡いひわたされけり其後又奉行所へ梅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さて其外そのほかでは、なんであらうか? 性根しゃうねみだれぬ亂心らんしん……いきをもむるにがもの。……いのち砂糖漬さとうづけにするほどあまもの。さらば。
つむぐことゝることサ、無論むろんはじめから』と海龜うみがめこたへて、『それから算術さんじゆつの四そく、——野心やしん亂心らんしん醜飾しうしよく、それに嘲弄てうろう
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
毎度まいど亂心らんしん之者有り家業ならざる中は養生らうとて入牢仰付らるゝ故則ち願書取上となり翌日よくじつ本郷三丁目徳兵衞組合くみあひ名主付添へ白洲へ罷り出控居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大岡殿見らるゝに痩衰やせおとろへ眼中ばしりしていじつ亂心らんしんの樣子なれども傳吉始めより申立し梅の人相にんさうに似たるゆゑ如何にも言葉ことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)