丹下左膳たんげさぜん)” の例文
地理ちり時間じかんでした。小山こやまは、夜店よみせったといって、丹下左膳たんげさぜんさむらいちいさな人形にんぎょうを二つ三つ、かみせて、したから磁石じしゃくあやつっておどらせていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
名は! ときくと、丹下左膳たんげさぜんと答える。流儀は? とたたみかけると、丹下流……そしてにやりとした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
丹下左膳たんげさぜん扮装ふんそうをして、大きな太鼓たいこを胸にぶらさげた男を先頭に、若い洋装の女のしゃみせんひき、シルク・ハットにえんび服のビラくばり、はっぴ姿の旗持ちなどが、一列にならんで
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「やあ、やあ。」と、先生せんせいにはこえないように、ごえをかけて、丹下左膳たんげさぜんさむらいちまわりをさせていました。場所ばしょちかいものは、わらいをころしてていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
丹下左膳たんげさぜん土生仙之助はぶせんのすけくしまきおふじ、つづみの与吉をはじめ、多勢の連中が毎夜のように集まって来ては、ある時は何日となく寝泊りをして天下禁制てんかきんせいのいたずらがはずむ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのいわくありげな壺はこのにわかごしらえの父が、預かってやる。父と子と、仲よく河原の二人暮しだ。親なし千鳥の其方そのほうと、浮き世になんの望みもねえ丹下左膳たんげさぜんと、ウハハハハハ
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「アッハッハッハ、おれか? 俺あ丹下左膳たんげさぜんてえ人斬りやまい……」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)