不用意ふようい)” の例文
大風おほかぜ突然とつぜん不用意ふようい二人ふたりたふしたのである。二人ふたりがつたとき何處どこ彼所かしこすですなだらけであつたのである。彼等かれらすなだらけになつた自分達じぶんたちみとめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
蛾次郎がじろうにしてはくやしまぎれの不用意ふよういにでたことばであったかもしれないが、小文治はおどろいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不用意ふよういると窒息ちつそくしておそれがあるので、蝋燭らうそくをさしれる必用ひつようがある。人足にんそく一人ひとりすゝんで、あななか片手かたてをさしれると、次第しだいちいさつて、のちには、ふツとえた。
その結果けつくわ地名ちめい改稱かいせうとなるがごときははなは不用意ふよういなことである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)