三切みきれ)” の例文
盆の上に焼き余りの餅が三切みきれ四片よきれせてあった。網の下から小皿に残った醤油の色が見えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うつははたとへ、ふたなしの錻力ブリキで、石炭せきたんくささいが、車麩くるまぶたの三切みきれにして、「おいた。まだ、そつちにもか——そらた。」で、帆木綿ほもめんまくしたに、ごろ/\した連中れんぢうくばつたにせよ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぼんうへあまりのもち三切みきれ四片よきれせてあつた。あみしたから小皿こざらのこつた醤油しやうゆいろえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)