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万人
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ばんにん
ふりがな文庫
“
万人
(
ばんにん
)” の例文
旧字:
萬人
問 予の全集は三百年の
後
(
のち
)
、——すなわち著作権の失われたる後、
万人
(
ばんにん
)
の
購
(
あがな
)
うところとなるべし。予の
同棲
(
どうせい
)
せる女友だちは如何?
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
浅黄色
(
あさぎいろ
)
にすみわたった空にゆるやかな
弧
(
こ
)
をえがきつつあったのを
万人
(
ばんにん
)
が万人、すこしも気がつかなかったのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伏して念う、某、青年にして世を
棄
(
す
)
て、白昼
隣
(
となり
)
なし、
六魄
(
ろっぱく
)
離ると
雖
(
いえど
)
も、一霊
未
(
いま
)
だ
泯
(
ほろ
)
びず、
燃前月下
(
えんぜんげっか
)
、五百年歓喜の
寃家
(
えんか
)
に
逢
(
あ
)
い、世上民間、千
万人
(
ばんにん
)
風流の
話本
(
わほん
)
をなす。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
しかし、
万人
(
ばんにん
)
が日常食とするお惣菜料理の大部分は、あきらめの料理であって気の毒である。
味覚馬鹿
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
多少
(
たしょう
)
の
再度
(
さいど
)
の
内省
(
ないせい
)
と
分析
(
ぶんせき
)
とはあっても、たしかにこのとおりその時
心象
(
しんしょう
)
の中に
現
(
あら
)
われたものである。ゆえにそれは、どんなに
馬鹿
(
ばか
)
げていても、
難解
(
なんかい
)
でも
必
(
かなら
)
ず心の
深部
(
しんぶ
)
において
万人
(
ばんにん
)
の
共通
(
きょうつう
)
である。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
しら玉の名は美くしき此の塔も見よ踏みたるは
万人
(
ばんにん
)
の
骨
(
ほね
)
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
ゲルハルトの声は
万人
(
ばんにん
)
に
優
(
すぐ
)
れたものであった。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
では言水の特色は何かと云へば、それは彼が十七字の内に、
万人
(
ばんにん
)
が知らぬ一種の
鬼気
(
きき
)
を
盛
(
も
)
りこんだ
手際
(
てぎは
)
にあると思ふ。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(否、絶対に独自の眼を以てするは不可能と云ふも
妨
(
さまた
)
げざる可し。)殊に
万人
(
ばんにん
)
の詩に入ること
屡
(
しばしば
)
なりし景物を見るに独自の眼光を以てするは予等の最も難しとする所なり。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“万人”で始まる語句
万人余
万人堂
万人衆目