丁抹デンマーク)” の例文
とびっくりして嬢は一足歩を進めたが、公爵家の海蛇ショウ・オルムの頸飾りといえば、公爵家の名前よりもっと昔から、丁抹デンマーク全土に響き渡っていた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
現に丁抹デンマークコッペンハーゲンの戦争研究協会公報を見ると、開戦以来満二ヵ年に於ける双方の戦死者のみでも四百六十三万一千を算している。
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
マイル北に丁抹デンマークが国家的に誇っているリングビイの教育都市。グルンドトリッグの国民高等学校・リングビイ農業学校・丁抹デンマーク国立農民博物館・SETO。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
そこには、浮腫ふしゅでもあるのかねむたそうな目をした、五十がらみのずんぐりとした男が立っている。丁抹デンマークの、クロムボルグ紀念文化大学の教授ケルミッシュといった。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そのほか欧洲各国の王室費では西班牙スペインのが一・八五〇・〇〇〇弗、白耳義ベルジユームのが八七五・〇〇〇弗、丁抹デンマークのが三四五・〇〇〇弗、和蘭オランダのが五二五・〇〇〇弗といふ事だ。
それから大国と小国との関係について、例へば丁抹デンマークとかいふやうな兵力のない国は、大国に対して少しも頭が上らないであらうと思ふやうであるが、実際はそれほどでもないものである。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
勉強の監視人は丁抹デンマーク王シャルル九世の皇女ドグマール(ヴィクトリア女王の孫)だった母のマリア・フェオドロオウナそれ自身で、四六時中、ひとときも眼を離さぬような手きびしい躾を受けたうえ
淪落の皇女の覚書 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
列車はいよいよ、丁抹デンマーク領最終端の、ヴェステルバーゲンの駅へ入って来た。この駅から西独逸ドイツの国境駅フレンスブルグまで、約四十分。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
この「彼はすこしの土地を買った—— He Bought a Bit of Land」という文句を丁抹デンマーク語でいうと、取りも直さずクプンハアフンで
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
今世紀のはじめ、ケルレル博士の発議によって、丁抹デンマーク領リベー島に、犯罪者植民が行われた。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この第一回万国平和会議は千八百九十九年五月十八日から和蘭オランダの首都海牙ハーグに開かれ、日本、独逸ドイツ、北米合衆国、墺太利匈牙利オーストリアハンガリー白耳義ベルギー、清国、丁抹デンマーク西班牙スペイン仏蘭西フランス希臘ギリシャ伊太利イタリア、ルクセンブルグ
文明史上の一新紀元 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
殿下は二十七歳、白晳はくせきひたい、亜麻色の髪涼やかに、長身の眼許めもと凜々りりしい独身の容姿は、全丁抹デンマーク乙女のあこがれの対象でいらせられる。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
が、丁抹デンマークの王様だけはホテルの社交室で一眼で認めることが出来た。王様の身長は六フィートインチである。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
しかも一方では、王クローディアスやレイアティズとも関係するばかりでなく、末には諾威ノルウェーの王子フォーティンプラスとも通謀して、ハムレット亡き後の丁抹デンマークを、彼の手中に与えてしまうのである。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ゆくさ来るさの車馬と女の頬の農民的な赤さ——この丁抹デンマーク的雰囲気のまんなか、正面クリスチャン五世の騎馬像ヘステンに病人のような弱々しい陽脚ひあしがそそいで、その寒い影のなかで
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
事実はそうでないが、ベーリング海峡の発見者といわれる丁抹デンマーク人。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)