“雑談”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜談
読み方割合
ぞうだん33.3%
じょうだん19.0%
はなし19.0%
ざつだん14.3%
ざふだん4.8%
じやうだん4.8%
ジヤウダン4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お帰りのあとはいつも火のきえたようですが、この時の事は、村のものの一年中の話の種になって、あの時はドウであった、コウであったのと雑談ぞうだんが、始終尽ない位でした。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
しかし雑談じょうだん抜きでね、田川さん。面白い面白くないはさておいて、あれほど呑気のんきな生活は世界にまたとなかろうという奴をやったおぼえがあるんですよ。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
みちで偶然ひょっこり顔見知りの人に遇いはせぬか、雑談はなしのついでにも困った問題に触れはせぬかと、常に戦々兢々びくびくとして、寝ても、覚めても、少しも心の安まる暇はありません。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
ここにも、明日あす御岳見物みたけけんぶつがどっさり話し合っていた。が、なにかの雑談ざつだんはしから、身の上をきかれて、女巡礼おんなじゅんれいなみだをうかべながらうつ向いてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてさま/″\の雑談ざふだんのなかにあるじのつま牧之ぼくしに、としこしの夜は鬼のるとて江戸には厄払やくはらひといふものありて鬼をふ事をおもしろくいひたてゝ物乞ものこひすときゝしが、むかしもさる事ありしや
雑談じやうだんだ。雑談を真に受ける奴があるものか。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
雑談ジヤウダンだ。雑談を真に受ける奴が、あるものか。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)