雑談ざつだん)” の例文
旧字:雜談
ここにも、明日あす御岳見物みたけけんぶつがどっさり話し合っていた。が、なにかの雑談ざつだんはしから、身の上をきかれて、女巡礼おんなじゅんれいなみだをうかべながらうつ向いてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
落語らくご濫觴らんしやうは、昔時むかし狂歌師きやうかし狂歌きやうかひらきときに、たがひに手をつかねてツクネンと考込かんがへこんでつてはくつします、そこ其合間そのあひまに世の中の雑談ざつだんたがひに語りうて、一うつつたのが濫觴はじまりでござります。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
観世音寺くわんぜおんじ都府楼とふろうのあともわれ見たり雑談ざつだんをしてもとほりながら
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)