“凜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りん94.5%
りゅう1.4%
リン1.4%
りり1.4%
りゝ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼なかった彼の眼にさえ美しいりんとしたひとで、はやくから自分の死期を知って泰然とそのときを待っているというところがあった。
日本婦道記:おもかげ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
二十分の後此楽屋がくやから現われ出た花嫁君はなよめぎみを見ると、秋草の裾模様すそもようをつけた淡紅色ときいろの晴着で、今咲いた芙蓉ふようの花の様だ。花婿も黒絽紋付、仙台平の袴、りゅうとして座って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
だが長い訓練が、老女の心をとり戻した。リンとして、反り返る様な力が、湧き上つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
夫人 まあ、お勇ましい、りり々しい。あの、獅子に似た若いお方、お名が聞きたい。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するとつゞいてお姫様ひめさま玄関げんくわんまで追掛おつかけまゐられて、円朝わたくし喚留よびとめたがうもりゝ々しくツて、なんとなく身体からだちゞあがり、わたくししばられでもするかと思ひました。姫
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)