“スクルー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
推進螺旋50.0%
螺旋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本艦ほんかん一令いちれいした推進螺旋スクルーなみつて進航しんかうはじめた。規律きりつたゞしき軍艦ぐんかん甲板かんぱん、かゝる活劇さわぎあひだでもけつしてその態度たいどみだやうことはない。
同時どうじ滊角きかく短聲たんせい三發さんぱつ蒸滊機關じようききくわんひゞきハッタとあらたまつて、ぎやく廻旋くわいせんする推進螺旋スクルーほとり泡立あはだなみ飛雪ふゞきごとく、本船ほんせんたちまち二十米突メートル——三十米突メートル後退こうたいしたとおもつたが、此時このときすでにおそかつた
舵手だしゅに令する航海長の声のほかには、ただ煙突のけぶりのふつふつとして白く月にみなぎり、螺旋スクルーの波をかき、大いなる心臓のうつがごとく小止おやみなき機関の響きの艦内に満てるのみ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)