“をがさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小笠66.7%
小傘33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藻抜もぬけのやうにつてた、わしたましひもどつた、其方そなたをがむとひとしく、つえをかいみ、小笠をがさかたむけ、くびすかへすとあはたゞしく、一さんりたが、さといた時分じぶんやま驟雨ゆふだち
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
がんかへるやうに小笠をがさかしてあらはれた。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あけに名の知らぬ花さく野の小道こみちいそぎたまふな小傘をがさ一人ひとり
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
さしかざす小傘をがさに紅き揚羽蝶小褄こづまとる手に雪散りかかる
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
卯の花を小傘をがさにそへて褄とりて五月雨わぶる村はづれかな
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
小傘をがさとりて朝の水くみ我とこそ穂麦ほむぎあをあを小雨こさめふる里
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)