“穂麦”の読み方と例文
読み方割合
ほむぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穂麦ほむぎかんばしい匂がした。蒼白い光を明滅させて、螢が行手を横切って飛んだが、月があんまり明るいので、その螢火はえなかった。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
最後に「日本の聖母の寺」その内陣ないじんのおん母マリア。穂麦ほむぎじつた矢車やぐるまの花。光のない真昼の蝋燭らふそくの火。窓の外には遠いサント・モンタニ。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
小傘をがさとりて朝の水くみ我とこそ穂麦ほむぎあをあを小雨こさめふる里
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)