“りんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隣家67.7%
燐火25.8%
鄰家6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを機会しおに立去ろうとして、振返ると、荒物屋と葭簀よしず一枚、隣家りんかに合わせの郵便局で。其処そこ門口かどぐちから、すらりと出たのが例のその人。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
市蔵は叱られて激した様子もなくますますあおい顔をして僕を見つめた。僕は燐火りんかの前にすわっているような心持がした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
麹町かうぢまち番町ばんちやう火事くわじは、わたしたち鄰家りんか二三軒にさんげんが、みな跣足はだし逃出にげだして、片側かたがは平家ひらや屋根やねからかはら土煙つちけむりげてくづるゝ向側むかうがは駈拔かけぬけて、いくらか危險きけんすくなさうな、四角よつかどまがつた
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)