“よぎしや”の漢字の書き方と例文
語句割合
夜汽車100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何事なにごとも、しかし、まと打撞ぶつかるまでには、ゆみへども道中だうちうがある。つてふのではないけれども、ひよろ/\夜汽車よぎしやさまから、御一覽ごいちらんねがふとしよう。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
京都きやうといた一日目いちにちめは、夜汽車よぎしやつかれやら、荷物にもつ整理せいりやらで、徃來わうらい日影ひかげらずにらした。二日目ふつかめになつてやうや學校がくかうると、教師けうしはまだ出揃でそろつてゐなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
水の上の街は夜霧よぎりの中にぼんやりと黒く浮いて居る。乗客じようかくすくな夜汽車よぎしやから降りた三十人程の者は夜が明けてのちに来る一銭蒸汽を待つつもりか大抵停車場ステエシヨンの待合室へはひつて仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)