“ゆりおこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揺起71.4%
搖起28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深々しん/\更渡ふけわたり、八ツの鐘がボーンと響く途端に、主人あるじが勝五郎を揺起ゆりおこしました。
ずかと無遠慮には踏込み兼ねて、誰か内端うちわ引被ひっかついで寝た処を揺起ゆりおこすといった体裁……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彌次郎兵衞やじろべゑといふ小田原通をだはらつう、アイお茶代ちやだいいたよ、とヅイとるのに、たび早立はやだちとあつて午前六時ごぜんろくじ搖起ゆりおこされたねむでついてく。
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
搖起ゆりおこし此事を内々ない/\はなしければ友次郎もよろこびて何分共に願ひ候といはれて亭主も夫婦の者の其心根こゝろねさつ本意ほんいならぬ事にはあれつひ其意そのいにまかせけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
搖起ゆりおこし是十兵衞最早もはや今のは寅刻なゝつかねことに此鐘は何時も少しおそき故夜の明るに間も有まい眼をさまして支度せよ鐵瓶てつびんの湯もぬるんで有と聞て十兵衞は起上りかほあらはず支度を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)