“ものやはらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物柔66.7%
物柔和33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年紀としかい、二十五だと聞いたが、さう、やうやう二三とよりは見えんね。あれで可愛かはゆい細い声をして物柔ものやはらかに、口数くちかずすくなくつて巧いことをいふこと、恐るべきものだよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あげし方が足下そくかの家の息子むすこなりしかとは知ねども容姿みなりもよく若きに似氣にげなく物柔ものやはらか折屈をりかゞみき人なればむすめもつは早くも目が附き何處いづこの息子か知ざれど美男びなんの上に温順おとなしやとおなじ事ならあゝいふ人に娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
らんある處に惣身そうしん痩衰やせおとろへ如何にも嚴重きびしき拷問がうもんに掛しと見えてはなはつかれたる樣だいなり其歳は三十五六歳物柔和ものやはらかなる體なり妻專は之も痩衰やせおとろへたる有樣にて其ていあはれに見えにけり明智の大岡殿故其とらるゝ處や有けんことばしづかに傳吉汝は如何なる意趣いしゆにて親屬しんぞくなる昌次郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)