“ものやは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物柔66.7%
言和33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この窓掛が作つてゐる隣りの客間の人々との隔りは僅かであつたが、人々は低い聲で話してゐるので、その話聲は、物柔ものやはらかな囁き聲以上には聽き分けられなかつた。
院長ゐんちやうのアンドレイ、エヒミチは玄關げんくわんから病室びやうしつなか覗込のぞきこんで、物柔ものやはらかにふのでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ねだり取らんと云彼がたくみに候はんと申立れば越前守殿はお兼にむかはれ汝吾助と申合せ宅兵衞を欺きしは相違無さうゐなきや少しにてもいつはかざらば苦敷くるしき思ひを爲べしと言和ものやはらかに申されけるにお兼は漸々やう/\おもて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)