“めかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目隠30.8%
目隱23.1%
眼隠23.1%
眼匿7.7%
眼覆7.7%
眼隱7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入り込みの座敷で食事をする際に衝立ついたてをもって境を造るのを見ても、借家を二軒並べて建てれば、必ずその間に目隠めかくしと称する板塀を造るのを見ても、また新たに邸宅をかまえた人が
動物の私有財産 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
ロミオ あゝ/\! こひめは始終しゞゅう目隱めかくしをしてゐて、けれども存分ぞんぶんそのまとをばとめをる!……え
隣りに並んでいる女は勿論もちろんT女であろうが、黙って身じろぎもせずに腰かけている。多分私の眼隠めかくしが厳格に守られるかいなかを監督する為めに同乗して居るものらしい。
秘密 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
馬は前方に現れた眼匿めかくしの中の路に従って柔順に曲り始めた。しかし、そのとき、彼は自分の胴と、車体の幅とを考えることは出来なかった。一つの車輪が路からはずれた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
そのとき貴方は、鵜飼の隣りで横向きに臥しておいでになり、眼の前にいるのが私とも知らずに、絶えず眼覆めかくしをはずしてくれと、子供のようにせがまれておりました。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
曲輪くるわうらかい眼隱めかくし板の透間すきまよりほのかに見ゆる家毎やごとあかしお安は不審いぶかり三次に向ひ爰は何と申所にやまたあのにぎやかのは何所なりととはれて三次は振返ふりかへあれあれがお江戸の吉原さお文さんは那内あのうちに居られるのだしてお富さんの居るお屋敷もたんとははなれて居らぬ故二人に今夜はあはせてあげんといはれてお安は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)