目隠めかく)” の例文
旧字:目隱
ことに酒宴の席では古くさいものが面白がられる。たとえばある一人に目隠めかくしをしてさかずきを持たせ
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
入り込みの座敷で食事をする際に衝立ついたてをもって境を造るのを見ても、借家を二軒並べて建てれば、必ずその間に目隠めかくしと称する板塀を造るのを見ても、また新たに邸宅をかまえた人が
動物の私有財産 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
目隠めかくしをされているので、忍剣はそばへきた者を見ることができない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
臼挽きてまろく巡りぬ器械より猶あはれなる目隠めかくしの馬
一人の子が目隠めかくしをして立っていると、その後にいる別の子が、ある簡単な文句で拍子ひょうしをとって背なかをたたきその手で何本かの指を出して、その数を目隠しの子に当てさせる。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
或いは目隠めかくしをさせ、もしくは顔を両手でおおわせて、正面にしゃがんだ児を誰さんと、いわせることにしていたかとも思われる。鹿児島県の田舎いなかなどでは、それでこの遊戯をマメエダレとも呼んでいた。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)