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めいもん
ふりがな文庫
“めいもん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
名門
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名門
(逆引き)
兎
(
と
)
ても角ても叶はぬ命ならば、御所の
礎
(
いしずゑ
)
枕
(
まくら
)
にして、
魚山
(
ぎよさん
)
の
夜嵐
(
よあらし
)
に
屍
(
かばね
)
を吹かせてこそ、
散
(
ち
)
りても
芳
(
かんば
)
しき
天晴
(
あつぱれ
)
名門
(
めいもん
)
の
末路
(
まつろ
)
なれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
沙車
(
さしゃ
)
に、
須利耶圭
(
すりやけい
)
という人がございました。
名門
(
めいもん
)
ではございましたそうですが、おちぶれて
奥
(
おく
)
さまと二人、ご自分は
昔
(
むかし
)
からの
写経
(
しゃきょう
)
をなさり、奥さまは
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
って、しずかにくらしていられました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
秋
(
あき
)
の
野分
(
のわけ
)
しば/\して、
睡
(
ねむ
)
られぬ
長
(
なが
)
き
夜
(
よ
)
の、
且
(
か
)
つ
朝
(
あさ
)
寒
(
さむ
)
く——インキの
香
(
かほり
)
の、じつと
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
む
新聞
(
しんぶん
)
に——
名門
(
めいもん
)
のお
嬢
(
ぢやう
)
さん、
洋画家
(
やうぐわか
)
の
夫人
(
ふじん
)
なれば——
衣絵
(
きぬゑ
)
さんの(もう
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
帰京
(
ききやう
)
して
居
(
ゐ
)
た)
重態
(
ぢうたい
)
が
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
指
(
さ
)
す敵の
旗影
(
はたかげ
)
も見で都を落ちさせ給ひしさへ平家末代の恥辱なるに、せめて此上は、一門の將士、
御座船
(
ござぶね
)
枕にして屍を西海の波に浮べてこそ、
天晴
(
あつぱれ
)
名門
(
めいもん
)
の最後、潔しとこそ申すべけれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
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