“むだぼね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無駄骨71.4%
徒労力14.3%
徒骨14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ふふふ、この辺の海底は、三十メートル内外で、殆んど平らであります——か。なるほど、そのような報告では、お気の毒ながら、宝探しは無駄骨むだぼねだろうよ。ははは」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……れば御身おみは、わかいものゝ尻圧しりおししていしるまでもはたらけ、とはげますのぢや。で、そゝのかすとはおもふまい。徒労力むだぼねをさせるとはるまい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わかいものをそゝのかして、徒労力むだぼねらせると何故あぜふのぢや。御坊ごばう飛騨山ひだやま菊松きくまつが、烏帽子えばうしかぶつて、向顱巻むかふはちまき手伝てつだつて、見事みごと仕上しあげさせたらなんとする。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かけられしとは更に合點がてんの參らぬ事なり此は貴殿の異見いけんをもきか徒骨むだぼねをりしを嘲弄てうろうさるゝと思はれたりと云へば大膳は莞爾につこり打笑うちゑみいなとよ此大膳なにしにいつはりを申べき仔細しさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)