“むこどの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聟殿66.7%
婿殿16.7%
壻殿8.3%
新郎殿8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず世間を見渡して見給え。きのう貰った花嫁も今日死なんとも限らんではないか、しかし聟殿むこどのは玉椿千代も八千代もなど、おめでたい事を並べて心配らしい顔もせんではないか。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其まゝ持返もちかへらば和郎そなた幼稚こども使つかひひとしく主人に言譯あらざる可しついては一度受納じゆなふしたれど此方こなたは見らるゝ如くにて親子おやこほかに人もなければ結納持せて遣難し依て此まゝ此金は其婿殿むこどの上下料かみしもれうに送りたりとて返し給ひぬ然すれば和郎そなたの役目もたゝんと信あり義あり何から何まで拔目のあらざる言葉ことばかんじ忠兵衞はたゞ拜々はい/\と言受なして金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
長倉のご新造が意外だと思ったように、滄洲そうしゅう翁も意外だと思った。しかし一番意外だと思ったのは壻殿むこどのの仲平であった。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さて、この死切しにきったらしいすがたで四十二ときつときは、氣持きもちねむりからむるやうに、自然しねんきさッしゃらう。しかるに、翌朝あくるあさ、あの新郎殿むこどのおことむかひにとてするころは、おことちゃうんでゐる。