“まきぎぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マキギヌ
語句割合
巻絹42.9%
巻帛28.6%
卷絹14.3%
纏布14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倒るゝ音大地を響かせり、立ち寄りてこれを見るに、果して百足のむかでなり、竜神はこれを悦びて、秀郷を様々にもてなしけるに、太刀一振ひとふり巻絹まきぎぬ一つ、鎧一領、頸うたる俵一つ
ともに立って来た家人けにんの一人が、大きな木の叉枝またぶりをへし折って来た。そうして、旅用意の巻帛まきぎぬを、幾垂れか、其場で之に結び下げた。其をゆかにつきさして、即座の竪帷たつばり几帳きちょう—は調った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
つき晃々きら/\まどたので、戞然からりたまはこひらいたやうに、山々やま/\谷々たに/″\錦葉もみぢにしきは、照々てら/\かゞやきびてさつまへまた卷絹まきぎぬ解擴ときひろげた。が、すゑ仄々ほの/″\うすく。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我は死の解く纏布まきぎぬをまきて登りゆくなり、地獄の苦しみを過ぎてこゝに來れり 三七—三九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)