-
トップ
>
-
べつでう
冥界の
伴侶か、
墓の
相借家か、とまで
怪しんだ
二人の
女が、
別條なく、
然も、
揃つて
美しい
顏を
上げて
居たから。
更に
人間に
別條はない。しかし、おなじ
事が
三晩續いた。
五
分刈の
伸びたのが
前は
鶏冠の
如くになつて、
頷脚へ
刎ねて
耳に
被つた、
唖か、
白痴か、これから
蛙にならうとするやうな
少年。
私は
驚いた、
此方の
生命に
別条はないが、
先方様の
形相。