“ひきまど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引窓81.8%
天窓18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やすんじけりさるにてもいぶかしきは松澤夫婦まつざはふうふうへにこそ芳之助よしのすけ在世ざいせときだに引窓ひきまどけぶりたえ/″\なりしをいまはたいかに其日そのひ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
見て汝は何者なるやわれ今宵こよひ此質屋へ忍び入り思ひのまゝぬすまんといま引窓ひきまどより這入はひりたるに屋根にて足音あしおとする故不思議ふしぎおも出來いできたりたり汝聲を立てなば一うちこほりの如きやいば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その家は一間はば位の中庭があったので、天窓ひきまどからのような光線が上から投げかけられ、そこにうわった植木だけが青々と光っていて、かえって店の中の方が薄っ暗かった。
錆のふいた煖炉だんろ、それからこちこちな寝床。階下したの部屋には置けないほど使いふるした椅子、テエブル。明りとりの天窓ひきまどには、物憂い灰色の空がのぞいているばかりです。
壮麗そうれいな夕焼の空をくまなく見渡すことのできるのは、何といっても屋根裏の天窓ひきまどです。