“ばんく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バンク
語句割合
萬苦50.0%
万苦50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のがるゝこそましならめさりながら如何なる因果の報いにや我幼少えうせうにて父におく艱難辛苦かんなんしんくの其中に又母をもうしなひしかど兩親の遺言ゆゐごんを大事に守り江戸にて五ヶ年の千しん萬苦ばんくも水のあわありたふくみつるあは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
進め別段べつだん何も珍らしき事も御座らぬが差當さしあた不思議ふしぎと申は私が江戸表にて千しん萬苦ばんくしてたくはへた金子が一昨夜紛失ふんじついたしました其譯は定めし皆々樣も御きゝなされたで御座らうが其金子は島田宿しまたじゆくの水田屋へ預け置右の代りに持て參りし證據しようこ日蓮樣にちれんさま直筆ぢきひつ曼陀羅まんだら一昨夜ちうに私が所で紛失ふんじつし誠に五年の辛苦は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
またむかし武田勝頼たけだかつより三河みかわ長篠城ながしのじょうを囲み、城中しょくきもはや旬日じゅんじつを支え得なかった時、鳥居強右衛門とりいすねえもん万苦ばんくおかして重囲をくぐり、徳川家康とくがわいえやすまみえて救いを乞い
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)