“はんちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
範疇89.2%
樊稠2.7%
潘忠2.7%
藩中2.7%
飯中2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実にこの二つの者は、芸術の曠野こうやを分界する二の範疇はんちゅうで、両者は互に対陣し、各々の旗号を立て、各々の武器をもって向き合ってる。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
董卓を守る旗本の諸将には、李儒、呂布りょふをはじめとして、張済、樊稠はんちゅうなどという錚々そうそうたる人々がいた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
董卓とうたくの旧臣で、その四大将といわれる李傕りかく張済ちょうさい郭汜かくし樊稠はんちゅうなどは、連名して、使者を長安に上せ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長興侯ちょうこうこう耿炳文こうへいぶんを大将軍とし、李堅りけん寧忠ねいちゅうえて北伐せしめ、又安陸侯あんりくこう呉傑ごけつ江陰侯こういんこう呉高ごこう都督ととく都指揮としき盛庸せいよう潘忠はんちゅう楊松ようしょう顧成こせい徐凱じょがい李文りぶん陳暉ちんき平安へいあんに命じ、諸道並び進みて
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
然れども不幸にして先鋒せんぽう楊松、燕王のために不意を襲われて雄県ゆうけんに死し、潘忠はんちゅういたすくわんとして月漾橋げつようきょうの伏兵にとらえられ、部将張保ちょうほ敵に降りて其の利用するところとなり、遂に滹沱河こだかの北岸におい
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼は藩中はんちゅうの浪人ではなく、旗本の渡り用人である。二、三の旗本屋敷を渡りあるいて、今は浪人しているが、その奉公中に格別の悪いうわさも無かったらしく、お節はその娘に相違なかった。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(あっ、こっちですか。今日は。ご飯中はんちゅうをどうも失敬しっけいしました。ちょっとおたずねしますが、この上流じょうりゅうに水車がありましょうか。)わかいかばんをって鉄槌かなづちをさげた学生だった。
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)