“のみほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飲干37.5%
呑乾18.8%
飮干18.8%
飲乾18.8%
呑干6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、赤彦君はみんなに茶を饗することを命じた。その間に赤彦君は冷水を音させながら飲干のみほして、『実にうまい。これが一等です』などとも云つた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
半時間毎はんじかんごとくらいかれ書物しょもつからはなさずに、ウォッカを一ぱいいでは呑乾のみほし、そうして矢張やはりずに胡瓜きゅうり手探てさぐりぐ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
藥水やくすゐ飮干のみほすとやがて眩暈げんうんしたる思入おもひいれにて、寢臺しんだいうへとばりうちたふむ。
嬉しと心を言へらんやうの気色けしきにて、彼の猪口ちよくあませし酒を一息ひといき飲乾のみほして、その盃をつと貫一に差せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何処どこぞ御気分でもと気をむものがあれば、種彦はたちまちわざとらしいまでに元気よく、杯を見事に呑干のみほして
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)