飮干のみほ)” の例文
新字:飲干
自分で飮んでは三田にさし、三田が飮干のみほすと奪ひ取つて又飮む。酒がなくなると手を叩いて女中を呼んだ。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
藥水やくすゐ飮干のみほすとやがて眩暈げんうんしたる思入おもひいれにて、寢臺しんだいうへとばりうちたふむ。
鹽辛にて忽ち飮干のみほし又五合つけてくだされと云に亭主はきも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「爲方が無いから此のコツプは飮むが、飮干のみほしたら歸つてくれ。人騷がせは嫌ひなんだ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)