“にげいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逃出50.0%
迯出25.0%
遁出25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不図ふと立聞たちぎきして魂魄たましいゆら/\と足さだまらず、其儘そのまま其処そこ逃出にげいだし人なき柴部屋しばべやに夢のごといると等しく、せぐりくる涙、あなた程の方の女房とは我身わがみためを思われてながら吉兵衛様の無礼過なめすぎた言葉恨めしく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
追駈おひかけ昌次郎と途中にて行違ひと成り梅一人河原にまち居たる所雲助風俗ふうぞくの者女を勾引かどはかし來り打叩くをかたはらにて梅は驚き迯出にげいだす所を又其者梅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
不審いぶかりたてんとなす時迯出にげいだす人あるによりそれ盜人ぬすびと出逢々々であへ/\と大聲に呼はりけるに大勢馳來はせきたりて見れば加賀屋四郎右衞門なり皆々是は人違ひとちがならんと云に三郎兵衞之を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あわれ乞食僧はとどめを刺されて、「痛し。」と身体からだ反返そりかえり、よだれをなすりて逸物いちもつ撫廻なでまわし撫廻し、ほうほうのていにて遁出にげいだしつ。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)