“ときわぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
常磐木64.4%
常盤木14.9%
常磐樹11.5%
常緑木5.7%
常盤樹2.3%
常緑樹1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常磐木ときわぎ葉蔭はかげから、あかそらいろられました。すると、みつばちは、かれわかれをげて、いずこへとなくんでいってしまいました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うす緑色の木の葉も見えれば、真蒼まっさお常盤木ときわぎの色も見えている……しかし人影は見えなくて静かな初夏の真昼である。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう色のあるものと云っては、常磐樹ときわぎに交って、梅もどきやなんぞのような、赤い実のなっている木が、あちこちに残っているばかりである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
など云うたぐいかえで銀杏いちょうは、深く浅く鮮やかにまたしぶく、紅、黄、かちあかね、紫さま/″\の色に出で、気の重い常緑木ときわぎや気軽な裸木はだかぎの間をいろどる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
莫斯科モスコウへ着く朝、スポウリエの寒駅で、はじめて常盤樹ときわぎでない緑の色を見る。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
落葉木らくようぼく悉皆すっかり若葉から青葉になった処で、かしまつすぎもみしい等の常緑樹ときわぎたけるいが、日に/\古葉ふるはを落しては若々しい若葉をつけ出した。此頃は毎日いても掃いても樫の古葉が落ちる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)