“たちぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立聴40.0%
立聞30.0%
立木10.0%
断切10.0%
立消10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて庸三は受話機を措(お)いた。そして、廊下の端に誰か立聴(たちぎ)きしているのに気がつくと、急いで二階へ上がった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
信(のぶ)さんかへ、と受(う)けて、嫌(い)やな坊主(ぼうず)つたら無(な)い、屹度(きつと)筆(ふで)か何(なに)か買(か)ひに來(き)たのだけれど、私(わたし)たちが居(ゐ)るものだから立聞(たちぎ)きをして歸(かへ)つたのであらう、意地惡(いぢわ)るの、根性(こんぜう)まがりの、ひねつこびれの、吃(どんも)りの
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると、そこの牧場(まきば)の片隅の、大きな立木(たちぎ)の二三本ある陰で、牡牛が一匹の熊を相手に、じっと睨み合いをしているじゃありませんか。
熊 (新字新仮名) / 久米正雄(著)
突き上げ突き上げ体(からだ)を進めて、殆んど熊の体が地につかぬ程手玉に取りながら、その喧嘩を始めた場所から四五間向うの、大きな立木(たちぎ)の根元まで押して行きました。
熊 (新字新仮名) / 久米正雄(著)
竜之助はあり合せた晒木綿(さらしもめん)の断切(たちぎ)れを取ってやる。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これにて愚僧が犯せる罪科の跡は自然立消(たちぎ)えになり候事とて、ほつと一息付き候ものゝ、実はまんまとわが身の悪事を他人に塗付(ぬりつ)け候次第に候間、日数(ひかず)経(たち)候につれていよいよ寝覚(ねざめ)あしく
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)