立聞たちぎ)” の例文
源次郎に殿様を川の中へ突落つきおとさせ、殺してしまえば、源次郎は飯島のうちの養子になるまでの工夫は付いたものゝ、此の密談を孝助に立聞たちぎかれましたから、どうがな工夫をして孝助にいとまを出すか
のぶさんかへ、とけて、やな坊主ぼうずつたらい、屹度きつとふでなにひにたのだけれど、わたしたちがるものだから立聞たちぎきをしてかへつたのであらう、意地惡いぢわるの、根性こんぜうまがりの、ひねつこびれの、どんもりの
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
飯島平左衞門のうちでは、お國が、今夜こそねて源次郎としめあわせた一大事を立聞たちぎきした邪魔者の孝助が、殿様のお手打てうちになるのだから、仕すましたりと思うところへ、飯島が奥から出てまいり
と障子の外に立聞たちぎきをします時