立木たちぎ)” の例文
すると、そこの牧場まきばの片隅の、大きな立木たちぎの二三本ある陰で、牡牛が一匹の熊を相手に、じっと睨み合いをしているじゃありませんか。
(新字新仮名) / 久米正雄(著)
突き上げ突き上げからだを進めて、殆んど熊の体が地につかぬ程手玉に取りながら、その喧嘩を始めた場所から四五間向うの、大きな立木たちぎの根元まで押して行きました。
(新字新仮名) / 久米正雄(著)