“たちぎき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立聞64.7%
立聴29.4%
偸聴5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人が捨石から立上って、大食堂の建物の方へ歩いて行くと、木蔭の黒入道くろにゅうどうも、立聞たちぎきをやめて、コソコソと夕闇の彼方へ消えて行った。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あんまり大きな声をなすってもしやお代さんが立聴たちぎきしているといけませんよ。どうも先刻さっきから門の外を
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
己が御身の肩を押して、御身をあの暗室にらせたのはかう云ふわけであつた。然るになんと云ふ物数奇か知らぬが、己はふとあの暗室の戸口に忍び寄つて、扉に耳を附けて偸聴たちぎきをする気になつた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)