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立聴
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たちぎき
ふりがな文庫
“
立聴
(
たちぎき
)” の例文
赤熊のこの容態では、成程
立聴
(
たちぎき
)
をする隠れ場所に、見世物小屋を選ばねばならなかったろう、と思うほど、薄気味の悪い、その見世物は、人間の顔の
尨
(
むく
)
犬であった。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あんまり大きな声をなすってもしやお代さんが
立聴
(
たちぎき
)
しているといけませんよ。どうも
先刻
(
さっき
)
から門の外を
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
その頃師の坪内逍遙氏などと一緒に、高山
樗牛
(
ちよぎう
)
の美的生活論に反抗の声を揚げてゐた氏は、その高山氏に
立聴
(
たちぎき
)
されるのを気遣ひでもするやうに、そつと声を低めて
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
道で
行
(
ゆ
)
き合っても、女は自己の競争者として外の女を見ると、或る哲学者は云った。汁椀の中へ親指を衝っ込む山出しの女でも、美しいお玉を気にして、
立聴
(
たちぎき
)
をしていたものと見える。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
立聴
(
たちぎき
)
をすると
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
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そして
他人
(
ひと
)
に
立聴
(
たちぎき
)
でもされるのを気遣ふやうに、幾らか声を落して言つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
聴
常用漢字
中学
部首:⽿
17画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞