“せんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扇形33.3%
潜渓16.7%
羨渓16.7%
船形16.7%
践形16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カキツバタは水辺、ならびに湿地しっち宿根草しゅっこんそうで、この属中一番鮮美せんびな紫花を開くものである。葉は叢生そうせいし、鮮緑色せんりょくしょくはば広く、扇形せんけい排列はいれつしている。初夏しょかこう葉中ようちゅうからくきいて茎梢けいしょうに花をける。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
潜渓せんけいが孝孺に対する、称許しょうきょも甚だ至り、親切も深く徹するを見るに足るものあり。嗚呼ああ、老先生、たれか好学生を愛せざらん、好学生、たれか老先生を慕わざらん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
希直の父愚庵ぐあん、師潜渓せんけいの見も、また大略かくの如しといえども、希直の性の方正端厳を好むや、おのずから是の如くならざるを得ざるものあり、希直決して自ら欺かざる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
朱桓は若いが胆量たんりょうのある人だった。さきに城兵五千をいて、羨渓せんけいの固めに出してしまったので、城中の兵は残り少なく、諸人がみな
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羨渓せんけいの谷間から雲のごとく湧き出した呉軍が、退路を切って、うしろからとうとうと金鼓を打ち鳴らしてくる。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしむねをどらしつゝその船躰せんたい熟視じゆくししたが、あゝ、くも不思議ふしぎなる、くも強堅きようけんなる、船艦せんかんがまたとあらうか、わたくしその外形ぐわいけい一見いつけんしたばかりで、じつその船形せんけい巧妙こうめう不思議ふしぎなるにおどろいたが
孳々じじとして 務めて践形せんけい
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)