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しよにん
與四
郎が
假の
筆ずさびに、
此樣な
名も
呼よい
物と
書いて
入れたる
町といふをば
引出しぬ、
女は
容貌の
好きにこそ
諸人の
愛を
受けて
果報この
上も
無き
物なれ
懸られ諸人の
爲に仰付られけるとかや右
過料の
御政事※に當りて
誠諸人の爲と成て可なりしとかや江戸
池の
端本門寺は紀州の
御菩提所なれば吉宗公と
御簾中本門寺御葬送を
「
下心。——
天下の
諸人は
阿呆ばかりぢや。
才も
不才もわかることではござらぬ。」