“しばたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芝茸66.7%
柴田家33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふもとに遠き市人いちびと東雲しののめよりするもあり。まだ夜明けざるにきたるあり。芝茸しばたけ、松茸、しめじ、松露など、小笹おざさの蔭、芝の中、雑木の奥、谷間たにあいに、いと多き山なれど、狩る人の数もまた多し。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
芝茸しばたけとなへて、かさ薄樺うすかばに、裏白うらじろなる、ちひさなきのこの、やまちかたにあさきあたりにも群生ぐんせいして、子供こどもにも就中なかんづくこれが容易たやすものなるべし。どくなし。あぢもまたし。宇都宮うつのみやにてこのきのこくほどあり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
悪いことはすすめぬから、いまのうちに柴田家しばたけ旗下きかについて、後詰ごづめ援兵えんぺいをあおぐが、よいしあんと申すものじゃ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おれも柴田家しばたけから爪弾つまはじきをされてみれば、なんとか、ここですえの方針を立てなければならない場合ばあいだが」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒革くろかわ陣羽織じんばおり、これなん、もと柴田家しばたけ浪人ろうにん上部八風斎かんべはっぷうさいこと、あだ名はれいのはなかけ卜斎ぼくさいでとおる人物。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)