“芝茸”の読み方と例文
読み方割合
しばたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふもとに遠き市人いちびと東雲しののめよりするもあり。まだ夜明けざるにきたるあり。芝茸しばたけ、松茸、しめじ、松露など、小笹おざさの蔭、芝の中、雑木の奥、谷間たにあいに、いと多き山なれど、狩る人の数もまた多し。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
芝茸しばたけとなへて、かさ薄樺うすかばに、裏白うらじろなる、ちひさなきのこの、やまちかたにあさきあたりにも群生ぐんせいして、子供こどもにも就中なかんづくこれが容易たやすものなるべし。どくなし。あぢもまたし。宇都宮うつのみやにてこのきのこくほどあり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)