“さんまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三昧82.2%
三枚8.9%
三枚肩2.2%
三枚駕籠2.2%
散米2.2%
早駕2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうやうに肉体的と精神的の統一された、且部分的の大活動大興奮と、他の大部分の徹底的の大休止の状態を、三昧さんまい境と云ふのである。
健康を釣る (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)
つぎあさしもしろ庭葢にはぶたわらにおりた。切干きりぼしむしろ三枚さんまいばかりその庭葢にはぶたうへいたまゝで、切干きりぼしにはこほり粉末ふんまつにしたやうなしもつてて、ひがしもり隙間すきまからとほ朝日あさひにきら/\とひかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「ご亭主、ご亭主。継立つぎたて継立て、銚子のかわりを三枚肩さんまいでお願いしやす」
……まだ、そう大して時刻もたっていない、三枚駕籠さんまいで行ったら湯灌場ゆかんばあたりで追いつけるかも知れねえ。……おい、ひょろ松、これから棺桶はやおけの取戻しだ。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
気仙けせん地方にもオミサキツリという語がある。社寺に参って供えた散米さんまいを、烏がついばむことをそういうのだそうである。
……(といって、額をなでながら)ああ、酔った、酔った。……空腹へ早駕さんまいでのんだら……眼がくらんで来た
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)