-
トップ
>
-
さんねん
嫁入つたは
三年の
前、
其當座は
極仲もよう
御座いましたし
雙方に
苦情は
無かつたので
御座いますけれど、
馴れるといふは
好い
事の
惡い
事で、お
互ひ
我まゝの
生地が
出て
參ります
「
三年のうちに
大分世帯染ちまつた。
仕方がない」
遠い
山の、
田舍の
雪の
中で、おなじ
節分の
夜に、
三年續けて
火の
過失をした、
心さびしい、もの
恐ろしい
覺えがある。いつも
表二階の
炬燵から。