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くわんおんだう
或日あたりの
暗くなるのを
待ち、
映画見物の
帰りのやうな
風をして、それらしく
思はれる
処をあちこちと
歩き
廻つてゐる
中、いつか
仮普請の
観音堂の
前に
来かゝつたのに
心づき
蒲原郡村松より東一里
来迎村に寺あり、
永谷寺といふ
曹洞宗なり。此寺の近くに川あり、
早出川といふ。寺より八町ばかり下に
観音堂あり、その下を流るゝ所を
東光が
淵といふ。
うつぶしに
倒れけるが——と
本文にある
処、
講釈の
即ち
足羽川中流の
石なのであるが、
比較して
言ふまでもなく、
此の
方が
自然で、
且つ
変化の
此の
座頭だけに、
観音堂に
近い
処で