“がんでふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巌畳50.0%
岩畳25.0%
嚴疊12.5%
岩疊12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津下君は久しく見ぬ間に、体格の巌畳がんでふな、顔色の晴々した人になつてゐて、昔の憂愁の影はもうあとだになかつた。私は「書後」の筆を投ずるにのぞんでつゝしんで君の健康を祝する。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
木理もくめうるはしき槻胴けやきどう、縁にはわざと赤樫を用ひたる岩畳がんでふ作りの長火鉢に対ひて話しがたきもなく唯一人、少しは淋しさうに坐り居る三十前後の女、男のやうに立派な眉を何日いつ掃ひしか剃つたる痕の青〻と
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かれ性來せいらい嚴疊がんでふおほきな身體からだであつたけれど、しかめたやうなには不斷ふだん何處どこやはらかなひかりつてるやうで
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへいは八十にちかつてながらおそろしい岩疊がんでふ身體からだかみしろかつすくなつたが肌膚はだには潤澤じゆんたくがあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)