岩畳がんでふ)” の例文
旧字:岩疊
「ほう、それにしちや、まあ、とんだ岩畳がんでふなもんだつたの! 仕事ぢや、何をやらしても若いもんと同じこんだつた。」
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
木理もくめうるはしき槻胴けやきどう、縁にはわざと赤樫を用ひたる岩畳がんでふ作りの長火鉢に対ひて話しがたきもなく唯一人、少しは淋しさうに坐り居る三十前後の女、男のやうに立派な眉を何日いつ掃ひしか剃つたる痕の青〻と
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)