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巌畳
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がんでふ
ふりがな文庫
“
巌畳
(
がんでふ
)” の例文
丑松の父といふは、日頃極めて壮健な方で、
激烈
(
はげ
)
しい気候に
遭遇
(
であ
)
つても風邪一つ引かず、
巌畳
(
がんでふ
)
な
体躯
(
からだ
)
は
反
(
かへ
)
つて
壮夫
(
わかもの
)
を
凌
(
しの
)
ぐ程の隠居であつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
津下君は久しく見ぬ間に、体格の
巌畳
(
がんでふ
)
な、顔色の晴々した人になつてゐて、昔の憂愁の影はもう
痕
(
あと
)
だになかつた。私は「書後」の筆を投ずるに
臨
(
のぞ
)
んで
敬
(
つゝし
)
んで君の健康を祝する。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それ等のアフオリズムは僕の気もちをいつか鉄のやうに
巌畳
(
がんでふ
)
にし出した。
歯車
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いや、我々は炉に燃える火や畠の野菜や素焼きの
瓶
(
かめ
)
や
巌畳
(
がんでふ
)
に出来た腰かけの中にも多少のマリアを感じるであらう。マリアは「永遠に女性なるもの」ではない。唯「永遠に守らんとするもの」である。
西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
畳
常用漢字
中学
部首:⽥
12画
“巌”で始まる語句
巌
巌丈
巌角
巌窟
巌乗
巌石
巌頭
巌谷小波
巌穴
巌山